美しさを磨く

レントゲンをみる歯科医

日本人の平均寿命は男性80.21歳、女性86.61際(2014厚生労働省調べ)で、特に女性においては過去最高齢、かつ2年連続の世界一を記録しました。
また男性においても過去初となる80歳を超え、香港、アイスランド、スイスに次いで4位となるなど、世界的にトップレベルの長寿国を誇っています。
長寿はすばらしいことですが、単に「長く生きる」のではなく、自立して「いきいきと生きる」ためには「健康寿命」が重要な問題となります。
「健康寿命」とは、死亡までの期間を意味する寿命とは異なり、「寿命を全うする際、どれだけ健康な期間があったか」を表しています。
厚生労働省が算出した2010年度の「健康日本21」の資料によると、男性の健康寿命は70.42歳、女性は73.62歳と、実際の平均寿命に比べて実に10年程度もの差があることがわかります。
つまり、人生における最後の10年余りを「健康ではない寿命までの期間」として送ることになってしまうのです。
高齢者がいつまでも「いきいき」と暮らしていくためには、心身の衰えを予防することがもっとも重要です。
そのために欠かせない項目のひとつが「健康な口内環境」と言えるでしょう。

「健康な口内環境」が維持できると、自分の歯でしっかり噛み、充実した食生活を送ることができます。
また、よく噛むことで脳の血流が増え、脳神経細胞の働きが活発になり、認知症予防にもつながるなど、さまざまな方面でよい影響を及ぼします。
高齢者が一生美味しく、楽しく、健康的な生活をおくるために、口腔ケアは医療福祉を考える上でも最も重要な第一歩といえるでしょう。
では、歯の健康を保てないとどうなるでしょう。
噛めない、柔らかいものしか食べなくなる、噛む力が弱まる、低栄養、運動機能の低下、家に閉じこもりがちになる、生きる意欲の低下、介護が必要な生活このような悪循環をもたらさないためにも、口腔ケアの大切さが歯科における医療福祉の現場で求められています。